今回はフリーターとして働き続けると、その先にどんな末路が待っているのか、解説します。
堅実な道を選ばない限り、フリーターの将来は悲惨なものになります。言わずもがな、安定した生活を手に入れたいのならば、正社員として働くのが最も無難で堅実な道と言えます。
フリーターを脱出するにはどうすればよいのか、正社員を目指すべきなのか、フリーターとして生きる道はないのかなど、今後の生き方についても合わせて語るため、参考にして頂ければ幸いです。
以下、目次となります。
目次
フリーターの未来ある末路について!3つの道を語る!
本項では、フリーターとしてずっと生きる際の末路について、まだ未来が明るいものを紹介していきます。
①:結婚して主婦(主夫)になる
結婚して相手に養ってもらうというシンプルな正攻法です。女性の場合はわりと現実的な生き方でしょうか。
男性の場合、女性に稼いでもらわないといけないため、受け入れてもらえるケースはまだ少ないですが、仕事好きで忙しく働いている女性や、バリバリのキャリアウーマンには需要があるかもしれません。
時代の流れとともに家庭のあり方も多様化しているため、世間体に縛られる必要はありません。
②:副業で稼いで生計を立てる
今の時代、会社に雇用されずともお金を稼ぐ手段はたくさんあります。
クラウドソーシングなどを活用して、記事やイラストを作成したり、ブログによる広告収入を得たり、転売で稼ぐなど、アルバイト以外の副業で収入源を作り出します。
上手くいけばフリーランスとして働き、副業の収入だけで生活していける未来もあります。あくまで「上手くいけば」ですが。
しかし、時間に余裕のあるフリーターこそ、副業に挑戦するチャンスがあるのは事実です。
③:割り切って一生フリーターとして生計を立てる
50代以降でも、条件を絞らなければパートやアルバイトでの仕事は見つかります。そこで、世間体や自身のプライドから解き放たれて、高齢フリーターとして細々と生計を立てるのも、一つの道です。
もちろん、フリーターの場合、年金の受給額は月5~6万円程度と低く、60代以降は、とてもそれだけでは生活できません。
そのため、親が持ち家を残しているのなら、何とかなるかも知れませんが、そうでなければ、常に労働し続ける必要があり、穏やかな暮らしとは疎遠になります。
フリーターの悲惨な末路4選を紹介!
20代のうちはフリーターの収入でも正社員とさほど大差はなく、不安や焦りを感じることも少ないです。
そのため、「このまま自由に時間が使えるなら、正社員にならずにフリーターのままでも良いかも」と考えるかもしれません。
しかし、上記の理由でフリーターを続けてしまうと、30代になって後悔する方がほとんどです。
本項では、正社員にならずにフリーターのまま生活していく場合に待っている、悲惨な末路について語ります。
①:歳を重ねて体力が衰えても年収が変わらない
20代のうちは、フリーターと正社員で給料に大きな差はありません。
しかし、30代、40代、50代と年齢を重ねていくにつれて収入の差は大きく広がっていきます。
平均的な生涯年収でいうと、フリーターでは5~8千万に対し、正社員では2~3億円と、その差は3~4倍となり、歴然です。
一般的に、正社員は年齢とともに会社への在籍年数や実績が積み上がり、それに応じて給料も上がっていきますが、フリーターは昇給の幅が少なく年収は上がりにくくなります。
そのため、歳を重ねて体力が衰えても年収が変わらないという末路をたどることになります。
②:年金がもらえない
これは、フリーターだけの問題ではありませんが、年金を払っていない場合、当然老後にそれはもらえません。
また、もし支払っていたとしても、国民年金の場合、受給額は6万5,000円程度と少なくなります。
「年金を払っていたって、老後に貰えるかどうか分からない!」という意見の方もたくさんいます。
たしかに払った年金が戻ってくるかどうか確実なものではありませんが、納付していないと確実に年金は支給されず、年金がないということは60歳をすぎてもアルバイトをし続けなければならないという、末路が待っています。
それに対し、正社員として厚生年金を払っていれば、将来の受給額は15万円以上、妻が専業主婦の夫婦の場合は月額20万円以上となるため、年金の受給額にも大きな差が出ます。
③:結婚ができない
フリーターには世間的に収入が不安定だというイメージがあります。たとえば、家を借りるときやクレジットカードを作るときの審査でもフリーターでは不利になります。
そのため、正社員にならずにいつまでもフリーター生活を続けていると、社会的信用を得られず、結婚は遠のきます。
また、結婚には沢山のお金が必要になります。結婚式の前には約160万円、結婚式自体にも相場で約354万円が必要となります。もちろん、ご祝儀など多少の援助はもらえますが、ある程度ベースとなる貯蓄が必要になるでしょう。
④:ずっと正社員として働けない
歳を重ね、体力が落ち始めてから「正社員として働こう」と考えても、その時には手遅れです。
30代からの正社員就職は難易度そのものが高くなり、受けられる求人もブラック企業のものが多くなります。
とくに、35歳以上のフリーターを高齢フリーターと呼びますが、高齢フリーターになると20代と比べて求人が見つかる可能性がぐっと下がります。企業が求めるのは、20代の若年者や、30代でも経験のある人など、即戦力となる人材です。
そのため、社会人経験のない30代フリーターでは就活でも不利となります。かといって焦って就職を急ぐと、ブラック企業の求人などに引っかかり、長時間労働や低賃金など不当な条件のもと働かされてしまうかもしれません。
絶望的!フリーターの超悲惨な末路3選を紹介!
フリーターは収入が伸び辛く、お金で苦労し、信頼も得られにくいことについて前述しました。
では、30代を過ぎて職に就かないまま高齢フリーターとなっていった場合、どのような末路がまっているのでしょうか?
以下で、かなり悲惨な結末を紹介していきます!
➀:グレてニートになる
高齢フリーターの中には、上手くいかない人生を「自分を認めない社会のせいだ」と、責任転嫁してグレる、プライドの高いタイプがいます。
フリーターを続けることにプライドが許せなくなってしまい、無職になってしまうのがこのタイプです。
無職になれば当然収入はなくなり、最終的に親族を頼ってニートと化してしまいます。
②:生活保護を受ける
高齢フリーターからニートになる人は、まだ環境に恵まれている方だと言えます。
仕事がなくなり収入も失い、さらには頼るあてもなくなった高齢フリーターは、生活が立ち行かなくなってしまいます。
そして、その末路は、生活保護です。仕事を探しながら、見つかるまでの間生活保護を受給して、生活をつなぎ止めます。
しかし、元々先を考えない性質を持った方が多いため、一度生活保護で味をしめた高齢フリーターが、その状況から社会復帰を果たすのは困難でしょう。
③:ホームレスとなり生活する
お金が無くなり、行き場も失い、働く意欲もなくなってしまい、行政に頼ることもできない。そうなれば最後にいきつくのはホームレスです。
家族・親族や友人とも疎遠になり、社会とのつながりを断ち切り、公園や河原、駅での段ボール生活を送ります。
フリーターの悲惨な末路の具体的な回避方法!
本項では、上記の悲惨な末路を回避するための、具体的な方法について、説明していきます!
それぞれについて、細かく記載するため、ぜひ参考にして頂ければ幸いです!
①:フリーターをしながら就職活動をし、正社員を目指す
こちらは正攻法ですが、人生を堅実に考えている人は、フリーターをする傍らで就職活動をしています。
前述したとおり、基本的に企業が求めるのは若い人材であり、即戦力となる人材を確保したいため、正社員を目指すのは20代のうちが無難です。
仮に就職活動が上手くいかず、フリーター生活が1~2年続いたとしても、早い段階で就職活動を始めて正社員を目指せば選択肢はまだありますし、採用してもらえる可能性も高いでしょう。
しかし、20代だからといって決して安心していてはいけません。20代後半に差し掛かると、当然20代半ばまでに正社員を目指した人よりも就職の選択肢は狭まります。
つまり、チャンスが残されているのは20代後半~30代に突入するまでの間で、その間に正社員を目指す必要があるということです。
②:正社員登用制度を利用する
勤務先によっては、正社員登用制度のあるところもあり、アルバイトからスタートして正社員を目指して働くことができます。
正社員になると雇用保険や社会保険、厚生年金などの社会保障を受けられるメリットがあります。そのため、今のアルバイト先で正社員登用を考えているのなら、どういう雇用条件になるのかをしっかりと確認しましょう。
また、給与や待遇、休日などについても確認し、自分の希望する条件とマッチしているのか確かめておきましょう。
アルバイトと正社員では、待遇が違う分、仕事量が変わりますし、責任が伴います。それでも、慣れた職場で今までの経験を活かして正社員になるチャンスがあるのなら、チャレンジするべきでしょう。
③:フリーターをしながら学校に通う
就職活動を行うために、あらためて学校に通いなおすという方法もあります。例えば、アルバイトをしながら、技術や専門知識を学ぶことができる学校に通います。
また、ハローワークでも職業訓練というサービスがあるので、目指す職種があるのであれば、費用をかけずに学ぶことができます。
④:就職支援を受ける
自分ひとりの力で就活をする自信がないというフリーターは、就職支援を利用してみましょう。
ハローワークを始め、若者やフリーターの就職支援を行っている機関は多数あります。
中には、求人を出している企業へ直接足を運び、働くのに適している職場か、ブラックな労働環境ではないかチェックし、就職支援から就職後のアフターフォローまでを一括して行う就職支援機関もあります。
⑤:紹介予定派遣制度を使って正社員を目指す
紹介予定派遣とは、派遣社員として一定期間働き、期間が終了した後に本人と派遣先企業の双方が合意すれば正社員となれる制度です。
派遣社員として働きながら、実際の仕事内容や職場の雰囲気が自分にマッチしているか見極めることができ、納得のいく就職活動ができます。
また、未経験からでも希望する仕事に就くチャンスがあり、派遣社員としてスキルを身につけることができれば仕事の紹介も受けられるため、自分ひとりの力では探すことのできない企業に出会えるなど、就職活動にかかる労力や時間を節約できるというメリットもあります。
一度派遣社員として実績を作ることができれば、紹介予定派遣制度の仕事に採用されやすくなります。フリーターでの経験を活かせる業種であれば、なおのこと就職への道は拓けます。
⑥:最終ボーダーラインは40歳であると知る
30代からの就職は難しくなるものですが、最終のボーダーラインは40歳です。40歳を過ぎてしまうと、正社員になる道はほぼ閉ざされてしまうといっても過言ではありません。
29歳と30歳とでは1歳しか変わりませんが、採用する企業側のイメージは大きく変わり、30代のフリーターを正社員登用する会社はかなり少ない傾向があります。
それと同様に、40代は、さらにその傾向が顕著になり、ほとんど採用企業がなくなります。
フリーターの末路を回避し、正社員になるためにおすすめの職種!
フリーターでも、年齢が若い内に就職活動をすれば、比較的仕事は見つかりやすいですし、武器にできる学歴や資格があれば、さらに有利になります。
フリーターが未経験から正社員を目指しやすい職種について、本項では具体的に解説していきます。
➀:営業
未経験でも比較的採用されやすく、常に正社員募集のある職種です。
なんとなくキツそうなイメージや、顧客に頭を下げたり、飲みの席に連れまわされるなど、ハードなイメージが先行してしまいますが、実際は未経験者からマーケティングや人事などの人気職種になるための、重要なステップでもあります。
どんな職種であろうと、お客様にサービスを提供して、会社に利益をもたらすことがゴールです。
そのため、一番近い距離でお客様と接する営業職で培った経験は、マーケティングや人事などのポジションでも活かすことが出来るとされています。
②:プログラマー
「未経験歓迎」の求人も目にしますが、未経験のプログラマーを採用している多くの企業は、プログラミングスキルをそれほど重視していないため、未経験でも採用されることの多いです。
経験があればもちろん重宝されますが、それよりも大事なのことは学び続ける意欲と、真摯に仕事に取り組む姿勢です。
③:工場勤務
単純な作業を行なうことが多い工場での仕事は、特別な知識や技能が必要とされることも少なく、未経験者でも採用のハードルが低いところが多いです。
扱う製品や業種によっても、その待遇や求められるスキルは変わってくるため、自分の目指すべき働き方などをイメージして、マッチする求人を探してみると良いでしょう。
以下の記事に、工場勤務の詳細について記載しているため、興味があるフリーターの方は、合わせて一読ください。
④:介護職
超高齢化社会を迎えている現在、介護職のニーズは非常に高く、未経験者の募集も積極的に行われています。また、働きながら資格の取得を目指すこともできるため、専門領域でのステップアップも目指すことが可能な点も魅力です。
仕事が大変で、給料が安いなどマイナスイメージを持たれがちですが、人材の定着を図るための取り組みも積極的に行われています。
⑤:接客・販売
接客や販売職などのサービス業は求人数が多く、経験がなくてもある程度のコミュニケーション能力があれば採用されやすい職種です。
また、初めから正社員ではなく、アルバイトとして仕事の経験を積むことができるため、その後の業務にも知識や経験を活かして取り組むことができる点も魅力です。
無事に正社員になれた後は、管理業務なども担当することになりますが、バイトの経験から、スタッフの立場や気持ちに寄り添うことができ、管理者としても成長の助けになるでしょう。
まとめ
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。フリーターの末路について、様々なパターンを語っていきました。
フリーターとして楽しく充実した日々を送っているかもしれませんが、今後も同じような日々を続けられる可能性は低いと考えた方が良いです。
目先のことだけ考えて生きられるのは、子どものうちだけです。10年後、20年後の未来を見据えて人生を歩むのが大人です。
もちろん正社員だけが正しい生き方ではありませんし、必ずしも安泰とは言えませんが、何も考えずにただなんとなくフリーターとして生き続けるのは危険な行為です。
今後、幸せな日々を送っていくためにも、将来のことも良く考えて人生設計をしていきましょう。
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