今回は、生きたくないと感じている方に向けて、おすすめの対処法を紹介していきます。
合わせて、生きたくないと感じやすい人の特徴についても解説するため、自身がどれだけ当てはまっているかチェックしてみましょう。
目次
生きたくないと感じやすい人の9個の特徴!
まずは、生きたくないと感じやすい方の特徴を見ていきましょう。それは特別なことではなく、ほんのちょっとしたことなのかもしれません。
①:繊細であらゆることから刺激を受け取ってしまう
生きたくないと感じやすい方は、ほかの多くの人たちが気にしないような些細なことすらも刺激に感じ、負担になってしまうことが多いです。
例えば、ちょっとした周りの人達の話し声や、漂ってくるにおい、照明の灯りなど、人が集まる場所で行動する上では避けることが難しいものが挙げられます。
一つの刺激からあらゆることを連想して考えたり、辛い過去を思い出したりと、常に自分の中で思考が働いて休まる暇がありません。
そのため、それらを気にしない人よりも数倍も疲れやすく、生きづらく感じてしまいます。
そんな肉体的・精神的な疲れがたまった結果、「生きたくない」という発想に陥ってしまいます。
②:責任感が強い
真面目で責任感の強い方も、生きたくないと感じる場面が多いです。
そのような特徴を持つ方は、職場や学校で与えられた役割をしっかりと勤めあげようと一生懸命に行動します。
しかし、それらが上手くいかなくなった場合は、責任感の強さゆえに自分を責め、すべてを一人で背負おうとしてしまいます。これは、周りに迷惑をかけてはいけないという感情が根底にあるからです。
真面目であることも、責任感が強いことも悪いことではありません。
しかし、その特性のために視野が狭くなってしまうことは、注意するべきです。
③:近しい人が亡くなった経験がない
生きたくないと感じやすい方は、物心がついてから、親や兄弟、友人などの近しい人が亡くなった経験がない人が多いです。
人が亡くなるところを見たことが無く、身内が亡くなる喪失感などを体験したことがありません。また、闘病を支えたり、命が弱まっていく過程を見たことがない人も多いです。
そのため、それを経験した人に比べると、命に対する感覚が軽くなってしまいます。
④:自己肯定感が低い
生きたくないと感じやすい方の多くは、自己肯定感が低い傾向があります。
自分を自分で認めることができないため、何か思い通りにいかないことがあると、すぐに自分を責めてしまいます。
そして、そんな自分はダメなやつだと惨めな気持ちに陥ってしまうことが多いです。
また、物事に前向きに取り組むためのエネルギーがすぐに底を尽きてしまい、立ち直るのにも苦労し、それが続くと「生きたくない」という発想になってしまいます。
⑤:他人の言葉や情報に影響を受けやすい
インターネットやテレビなどの情報や他人の言葉から「生きたくない」というフレーズを聞くことにより、自分もその状態だと思い込んでしまう方もいます。
感受性が強い方ほど、このように雑多にある情報から影響を受けやすく、そこからネガティブな思考を拾いがちです。
⑥:夢中になれるものや目標がない
生きたくないと感じやすい方は、今、夢中になれるものや目標がない場合も多いものです。
今、楽しめるものがないため、同じような日々の繰り返しが続くうちに、「いつ終わってもいい」という発想に陥ります。
また、かつて夢中になっていたものや、目標としていたものを失ってしまった方もいます。
その場合、それに懸けていた思いが強い分、虚無感や絶望感が大きくなり、日々をつつがなく過ごすことも辛くなってしまうでしょう。
⑦:周りの目を気にしすぎる
生きたくないと感じやすい方は、周りの目を気にしすぎる傾向があります。
その特徴を持つ方は、自分の中にこれと言った基準がなく、常に他人からの評価で自分が作られることがほとんどです。
そのため、いつも周りからの評価や意見に従って、自分の本当の気持ちを無意識的に抑え込んでしまい、知らない間に大きなストレスを抱えることになります。
⑧:誰もが抱く感情なのに、自分だけが特別だと思っている
長い人生、程度の差はあれども、生きたくないと思うことは誰にでもあります。
しかし、生きたくないと強く感じてしまう人は、自分だけがそういう感情を抱いている考え、誰よりも傷つけられて、不幸な目に合っているのだと思い込んでしまいます。
そのため、何か思い通りにいかないことがあると、すぐに「私ばかり辛い目に合う」と悲観します。
⑨:愛されていることを忘れてしまっている
人は、家族や親戚、先生や友人など、絶対に誰かと関わりながら生きていくものです。その中で、様々な人たちが様々な形であなたに愛を注いでくれたはずです。
しかし、生きたくないと感じる人は、それら今まで関わった人たちに愛されてきたことを、忘れてしまっている傾向があります。
自分が満たされている時はそのことがよく分かるのですが、精神的に不調を感じている時や余裕がない時は、ついそのことを忘れてしまいがちです。
生きたくないと感じる方におくる9個の対処法!
それでは、生きたくないと感じる方におくる対処法を見ていきましょう。普段の生活の中で簡単に行えるものばかりなので、ぜひ実践してみてくださいね。
①:早寝早起きをする
人間は、昼間よりも夜の方が想像力が働く生き物です。その性質は、何か創作をしている時や、好きな小説を読むときなどは、良い方向に作用します。
しかし、「生きたくない」と思っているような精神状態のときは、よほどポジティブで強い意志がない限りは、かなりの確率でネガティブな考えばかりが浮かんできてしまいます。
そのため、早めに寝て、日が昇ったら起きる生活習慣に、まずは切り替えてみましょう。
気持ちの良い朝日を浴びながら目覚めれば、それだけでも「早起きを実践できた」という自信につながり、生きたくないという気持ちも減少するはずです。
②:食事や睡眠をとりたいだけとる
食事や睡眠などの、生きるための基本的な欲求を大切にしましょう。忙しいと、ついないがしろにしてしまいますが、それも積み重なれば、確実に心身の不調の原因の一つになります。
身体に良いものをしっかりと食べて、必要十分な睡眠を取りましょう。
それらの欲求が満たされることで、得られる満足感はとても大きく、精神も安定しやすくなります。
③:不要な物を捨てる
心身ともに調子が優れない時は、部屋が散らかっていることが多いものです。
そのため、生きたくないと感じている方は、一度自分の部屋を見回してみてください。
本当にそこにある物たちは、必要なものですか?
実際は使っていないものや、何となく捨てられないものが多くあるはずです。それらを思い切って手元から手放してみましょう。
それは、物事に対する執着を捨てることにもつながります。また、ものがなくなって、すっきりとした部屋になるにつれて、次第に気持ちも落ち着いてくるものです。
④:視野が開けるところに行く
精神的に追い詰められている時は、自分でも気付かないうちに視野が狭くなりがちです。
そのような状況の時は、いっそのこと、物理的に視野を広くしてみましょう。
展望台や山の上、海、牧場などの視野が開けるところにいって、ただひたすら遠くを見て過ごします。
そうすることで、「生きたくない」と感じていた気分が、落ち着き、狭まっていた視野も少し開けてくるはずです。
⑤:運動をする
生きたくないという感情が強く、精神的に煮詰まってるのを感じたり、しんどさを感じるのなら、何も考えずに体を動かしてみましょう。
煮詰まっている時は、考えても余計煮詰まるだけです。それなら、頭ではなく体を動かしましょう。
走ったり、踊ったり、泳いだり、あなた自身が無理なく始められそうなことで大丈夫です。
また、人と交わる余裕があるならば、バスケットボールやバレーボール、サッカーなどの趣味のサークルに参加してみるのもいいでしょう!息が上がって苦しいくらいまでに体を動かすと、余計なことを何も考えなくなります。
ストレス解消にもなり、すっきりして、「こんなことならもっと早く体を動かせばよかった」と思えるかも知れません!
⑥:お墓参りをする
やや変わった方法ですが、生きたくない感情を抱えている方に、ぜひ実践してもらいたいことの一つです。
お墓参りを行い、亡くなった身内に、優しく寄り添ってみましょう。
お墓をきれいに掃除し、花を生け、お供え物をする・・、お墓参りの一連の流れで、気付けば心が洗われるはずです。
そして何より、自分がその故人に愛されていたことを思い出し、「生きたくない」という思いにブレーキがかかります。
あなたが故人を想い、花を選び、お供え物を選び、お墓へ出向き、掃除やお参りをする気持ちと同じくらい、もしくはそれ以上に、故人はあなたのことを思ってくれていたことでしょう。
⑦:髪形を変える
些細な方法ですが、すぐに実践できて、意外なほど効果がある方法です。
生きたくない気持ちが募って、ネガティブな感情が消せず、心の中がモヤモヤと重たい時は、思い切って髪型を変えてみましょう!
もちろん、スキンヘッドや金髪などあまりに奇抜な髪型にする必要はありませんが、新しいヘアスタイルにチャレンジすることで、これまでと違った新鮮な気持ちで物事を捉えられるようになるかもしれません。
⑧:何もせず、ゆっくり過ごす
生きたくない気持ちが高まり、何もやる気が起こらない時は、無理に何かをする必要はありません。
真面目な方ほど、「何かを成し遂げなければならない」、「生産性のあることをしなければならない」と考えてしまいがちですが、自分を責め続けても、生きたくない思いに拍車をかけてしまうだけです。
少しくらい休んだって、どうってことありません。
何もせず、ゆっくりと休息をとり、気持ちがフラットな状態に戻れば、後ろ向きな考えも薄れ、気持ちも落ち着くはずです。
⑨:繋がりを作る
生きたくない方に、ぜひ実践してもらいたいことの一つに、この「繋がりを作る」ということが挙げられます。
コミュニケーションが苦手な方でも、どこかしらに繋がりを作るきっかけは必ずあります。
例えば、公共の劇場の情報を見れば、多くの場合、演劇やダンスなどのワークショップの情報が載っています。そういったものに参加してみるのも面白いでしょう。
人と繋がりを作ることができれば、それがそのまま「生きる意味」になります。
生きたくない気持ちが高まっている方が注意するべき3個の事!
生きたくない気持ちが高まっている場合に、注意してもらいたいことについて、以下に記載していきます。
どれも重要なことなので、ぜひ気を付けてみてください。
①:インターネットの悪い情報ばかりを見ない
インターネット上に存在する記事は、必ずしも善意から書かれたものばかりではありません。
中には、閲覧する人たちを意図的に悪い方向へ誘導するために書かれたものや、ちょっとしたお金を得るために適当に書かれた記事も多くあります。
生きたくない気持ちが強く、心が弱っている時は、そのような記事を真に受けてしまいがちですが、そのような悪意のある情報に、あなたのこれからを左右されるのは本当にもったいないです。
必ず、記事から一歩下がって、自分の中の基準で物事を判断するように心がけていてください。
②:一人だと思わない
生きたくない気持ちが高まっている時は、孤独を感じやすくなります。
しかし、冷静に考えてみると、この社会で生活を営む上で、完全に一人になるということはほぼありえません。
ほとんどの場合、どんなに小さくても、他者とつながりがあるからです。
職場や学校であいさつを交わすだけでもコミュニケーションと言えますし、コンビニやスーパーのレジでささいなやり取りをすることだって地域とのつながりです。
③:「生きたくない」と思う気持ちを受け入れてみる
生きたくないと思うこと自体は、悪いことではありません。
少なくとも、あなたがそう思ったのなら、その気持ちを否定せず、一度きちんと受け入れてみましょう。
他者とのコミュニケーションを上手に取るコツの一つに「一度相手を受け入れて、そこから話を発展させる」という方法があります。
それを応用し、自分自身を受け入れたうえで、生きたくない気持ちとどう付き合うかを考えれば良いのです。
生きたくないという気持ちがどうしても消えない方がするべきこと!
それでもどうしても生きたくないという気持ちが消えない場合、どうしたら良いのでしょうか。
実践してもらいたいことについて、以下に記載していきます。
①:お寺に修行に行く
どうしても生きたくない気持ちがあるならば、この世を捨てたつもりで、お寺に修行に行くというのも選択肢の一つです。
いきなり修行に行くのはハードルが高く感じられるのなら、数日間の修行体験をしているところを探してみても良いでしょう。
お寺にもよりますが、座禅や掃除を行ったり、食事の動きに型が決められていたりと、厳しい決まりが多くあります。
しかし、自分の生活の中にない「型」を自分の中に入れることは、自分の心身を見つめ直す大きなきっかけになります。
②:専門医に診断してもらう
何もする気が起こらないほどに心身ともに調子が悪く、生きたくない場合は、一度専門医に相談しましょう。
理由の分からぬままに不調を抱えているよりも、病名がついた方がすっきりしますし、今後の対応も取り易くなります。
また、どこにも異常が見つからず、安心したことで症状が改善することもあります!
③:舞踏団やアングラ演劇の劇団に入る
やや、ニッチな方法ではありますが、どうしても生きたくない気持ちが強く、身動きが取れない方は、踊りや演技の芝居に浸るのも一つの方法です。
世界には、メジャーな俳優やタレント以外にも、たくさんの俳優やダンサーがいます。
そして、その中には、あなたがこれまで見たことのある物や常識では測りきれないようなパフォーマンスをする人たちがいます。
例えば、「踊り」という概念を覆すパフォーマンスを行ったり、一回観ただけではとても理解できないような、「感覚に訴えてくる芸術」です。
もう世間のどこにも居場所がないような気持ちになっているのなら、そういう団体に入ってダンサーや役者として歩んでいくというのも選択肢の一つです。
踊りも芝居も、演者のこれまでの人生経験がさらけ出されるものです。
「生きたくない」という思いを抱えて生きてきたあなたは、腹を括って芸術の世界に踏み出せば、きっと素晴らしいパフォーマンスができるのではないでしょうか。
まとめ
ここまでお読み頂き、ありがとうございました!
「生きたくない」というと、ネガティブなイメージの言葉に聞こえますが、その感情は生きていれば誰もが抱いてもおかしくないものです。
そして、それに気づいた時は、これまでの自分の周りの価値観を疑うチャンスでもあります。
「もう一度自分を見つめ直して、無理せずに気持ちよく生きていくための良い機会なのだ」とポジティブに捉えられたら素敵ですね!
この記事が生きたくないと感じる方のお役に立てたら幸いです!
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