今回は心が疲れたと感じる方に向けて、様々な対処法を説明していきます。また、なぜ心が疲れた状態になってしまう原因についても解説するため、興味がある方は合わせてお読みいただければ幸いです。
以下、目次となります。
なぜ、心が疲れた状態になってしまうのか
人はなぜ、心が疲れたと感じるのでしょうか。人により原因は様々ありますが、本項では、それらについて一つずつ丁寧に解説していきます。
もし、該当するものがあった人は、ぜひ下記に記載している対処法も合わせて参考にして下さい!
①:環境が目まぐるしく変動するから
心の疲れは、環境の目まぐるしい変動により発生しやすいです。
人は生きていく上で、転職や引っ越し、結婚などいろいろな環境の変化を体験します。一つの変化であれば、心が疲れることも少ないのですが、突発的な変化であったり、大きな変化が重なったとき、心がそれについて行けず、疲労してしまいます。
もし、このような環境の変化が重なり、心が疲れていると感じる方は、心を整理整頓する時間を意識的にとるように心がけましょう。
自身の考えをまとめ、環境の変化を客観視することができれば、心の疲れも少しは楽になるはずです。
②:ストレスで摩耗するから
ストレス社会と言われているほど、現代人は仕事や、人間関係等のありとあらゆるストレスを内に抱えています。
そのストレスに立ち向かい続けていると、心身共に摩耗していき、心が疲れた状態になり、体調の変調などのあらゆる弊害が発生していきます。
人は追い込まれた状況にいると、俯瞰的なものの考え方ができなくなってしまうため、精神的に疲労した状態が続くと、ますます自分を追いつめてしまい、ストレスで擦り減ってしまいがちです。
そのため、このような心の疲れを感じ始めたら、一度気分転換やリフレッシュをするようにしてみましょう。
ストレスに立ち向かい続けることなく、一度回り道をしてみれば、張り詰めていた精神が弛緩し、人生の遠回りを楽しむ余裕も生まれるはずです!
③:休みが少ないから
休みが少ないことも、心が擦り減り、疲れてしまう原因の一つです。
有給休暇や休職など、一定期間何もせず自分を受け入れる期間を作ることが出来れば、心の疲れは自然と回復していきますが、忙しい現代人にとって、そのように長期間休みを取得することは、非常に難しいです。
そのため、心を休めるために必要な休息を、十分に設けることができず、日々の疲れが蓄積し、どんどん心が弱ってしまいます。
④:たくさんのことを我慢しているから
他人のために動いたり、たくさんのことを我慢をしていないでしょうか。
それができること自体は、とても素晴らしいことです。しかし、人の心は、ずっと嫌なことを受け入れ、我慢を続けられるほど、頑丈には出来ていません。多くのことを耐え忍んだ分、心は疲弊し、身体も辛くなってしまいます。
特に、相手のことをいたわり過ぎて、本音が言えず、常に自分の中に溜め込みがちな人ほど、心が疲れた状態に陥りやすいです。
⑤:人の気持ちには波があるから
気持ちには波が存在し、何となく不安になってしまったり、幸せを感じられず、心が疲れてしまう時があります。
人の感情は凪のように揺れ動くため、通常であれば、心が落ち着かず、疲れた状態が続いてもそれは時間と共に回復します。しかし、心が弱っている状態の場合は、その回復が遅く、また気持ちも上向きになりにくいため、次第に疲れが蓄積されてしまいます。
心が疲れた方に送る11個の対処法!
本項では、心が疲れた方におすすめな具体的な対処法や改善方法について説明していきます。
睡眠をとるなどの基本的なものから、ちょっと変わった方法まで記載していくので、ぜひ参考にして頂ければ幸いです!
①:まずは十分な睡眠をとること
心が疲れた方に送る対処方法は、十分な睡眠をとることです。
心と体は繋がっています。心が疲れている場合、体も同じように疲れている場合が多いです。つまり、体の疲れを十分にとることができないと、心の疲れも取れません。
そのような時はとにかく睡眠を取りましょう。睡眠は人生の3分の1を占めるとても大切な時間です。眠る時間がない人でも、睡眠のコアタイムと呼ばれる午前0時から2時はしっかりと休むようにしてください。
この時間だけでも眠ることができれば、だいぶ違うはずです。心の疲れや体の疲れが取れないうちは何をやってもうまくいきません。休むことも仕事の内です。十分な睡眠を取って心にエネルギーをチャージしましょう。
②:岩盤浴に行ってリラックスする
もし、睡眠をとっても、心の疲労が回復せず、体力的にも精神的にも疲れた状態が続く時は、岩盤浴に行ってみましょう。
現代人は、仕事中にパソコン画面を朝から晩まで一日中見つめ、通勤途中や退勤途中、家にいる間はスマートフォンを操作し、常に目を酷使しています。
そのため、『スマートフォンを触れない環境、かつ心的・身体的にリラックスできる場所』として、岩盤浴は効果的です。
ミネラルウォーターで水分補給をしっかりした状態から岩盤浴で汗を出し、最後にもう一度しっかりと水分補給をします。帰宅した後、就寝2時間前にはパソコンやスマートフォンを触らないようにしてから就寝してみましょう。
朝起きると、寝起きがスッキリし、心の疲れが少し取れていることに気づくはずです!
③:仰向けの状態でリラクゼーションを行う
心が疲れているけれど、ゆっくり休む時間が無い方におすすめの、5分程度で効果を実感できるリラクゼーション方法です。
横になり仰向けのリラックスした状態で、目を閉じ、鼻呼吸に意識を向け、血液が全身をゆっくりと巡るイメージを持ってみて下さい。
頭から右手へ。そして、右側の足先へ。左側へも同じようなイメージを持ち、これを3回ほど繰り返します。血流を感じとり、ゆっくりと意識を落とし込むことで、自身のストレスに対する意識が薄くなることが実感できるはずです。
慣れない内は、あまり効果を感じられないかも知れませんが、継続する事でマインドフルネス(瞑想)と同様に気持ちが落ち着くため、ぜひ実践してみて下さい!
④:家庭菜園で土いじりでリフレッシュ
心が疲れた方は、ぜひ家庭菜園やガーデニングなどの土いじりをしてみましょう。
もし、自身の庭がない方は、市民農園などを借りて、四季折々の旬な野菜を作ってみて下さい。
土を耕して化成肥料を混ぜ込んだり、伸び切った草をむしったり、枝を剪定して果実に栄養が行き届くようしたりと、野菜がきちんと育つように、やらなければいけないことはたくさんあります。
このような作業に没頭する事で、普段の仕事や家事などのストレスを忘れることができますし、何より果実がだんだん大きく育つ過程は、本当に充実感のあるものです。
また、一生懸命育てた野菜を収穫し、それらをいただく瞬間は、自身の苦労が報われた気がして、大きな達成感が味わえ、心の疲れも吹き飛びます!
⑤:映画鑑賞や読書に没頭する
映画鑑賞や読書に没頭することも、心が疲れた時には有効です。選ぶ作品はどんなものでも構いません。アクションでもミステリーでも恋愛モノでも、本ならエッセイ本でもいいでしょう。
あなたの好きな作品をひとつ選び、その作品の世界に入り込みます。作中の世界は、あなたの日常生活とは全く異なる世界が広がっており、そこにあなたを苦しめる者は誰もいません。
普段接する日常生活とは別の世界に触れることで、あなたは日常生活の悩みや心配事から解き放たれます。
あなたにとって魅力的なキャラクターを見つけることが出来れば、それはあなたの心の支えにもなり得ます。そして作品を最後まで味わった後には、心地良い充実感があなたを満たすでしょう。
⑥:自分ノートをつける
心が疲れている時は、何でもマイナスに捉えがちです、それをプラスに変更するため、ぜひ「自分ノート」をつけてみましょう!
ノートの1ページに縦に線を引き2分割します。左に今自分が悩んでることを箇条書きしてみます。それを、プラスに書き換えた言葉を右側に書いてみましょう。
例えば、左側に「仕事が終わらない」と書いた場合、右側には「細部まで見れていて、クオリティーが高く仕事ができている。」など、自身ではそのように思っていなくても、とにかくプラスに捉えられるように記載します。
書き続けることにより、物事のプラスの面を見る癖がつき、「こんな私でも大丈夫!」と、心に少しのゆとりが持てるようになります!
⑦:恥ずかしくなんかない!思いっきり泣いてみましょう!
心が疲れた方は、ズバリ、思いっきり泣いてみましょう!
お子様がいる方なら子ども関係の話のもの、動物好きな方なら動物がメインで出てくるもの、アニメが好きな方はアニメの主人公が努力する物語など、なんでも構いません。
もしくはご自身の経験を思い浮かべてもよいので、とにかく思いっきり泣いてください。嗚咽が漏れたってかまいません。恥ずかしさなどすべて捨てて、涙を流してみましょう。
泣くこと自体は悪い事ではありません。むしろ、あなたの心にとってはとても良いことです。泣くことを我慢し続ける方が、よほど精神的に悪影響を及ぼします。
気の済むまで泣き終わった後は、ぜひ一度深呼吸してみてください。驚くほどスッキリして、心が落ち着き、頭の中でぐちゃぐちゃしていたものについて、ゆっくり考えられるようになっているはずです!
⑧:文字に書いて客観視してみる
自分の今の素直な気持ちを、文字に落とし込んでみましょう。
心が疲れていると、何かを行う気力も失せてしまいますが、頭の中ではいろいろな事を考えてしまい、それにより一層自分の心が疲れてしまう場合があります。
そんな時は、今頭に浮かんでいる事象を、とりあえず書き出してみる事で、今の自分の気持ちに対して客観的に向き合えるようになります。
誰に見せるわけでもないので、丁寧な文字で書く必要もありませんし、ちゃんとした文章で書く必要もありません。
ただ、自分の今の思いを少し振り返ることで、心が疲れ始めたきっかけが見つかるかもしれません。
また、ネガティブな事ばかり思いつくことが多いですが、本当に小さい事であってもいいので、何かポジティブな事を1つだけでも書いてみると、思考を切り替える第一歩になります!
⑨:ひとり旅をしてみること
人混みに疲れたり、人付き合いに嫌気がさしたり、周りに合わせて自分に疲れたりしていませんか?
そんな状態が続いている方は、ぜひ思い切って「ひとり旅」をしてみて下さい!
一口にひとり旅と言っても近場へ日帰り旅行をするのではなく、景色や住んでいる人の人柄、言葉の違う地域へ足を運んでみることが大切です。
普段なら見聞きすることない土地で、街中では感じられない美しい風景や海の色に癒されたり、地方には無いお店で思いっきりショッピングを楽しんでみましょう!
予定を決めるのも、美しい景色を見て何かを感じるのも、写真を撮るのもあなたの自由です。誰かに合わせる必要は有りません。
誰のことも気にせず、ひとりの時間を十分に楽しむことができれば、旅の終わりには心が癒され、疲れが回復していることが実感できるはずです!
⑩:自然豊かな場所でリラックスする
もし、上記したような、旅にでる時間がないと感じているかたは、自然豊かな場所でリラックスするだけでも、十分に心の疲れをとることができます。
短い時間でかまいませんし、わざわざ遠くへ行かなくても、近所の樹木を見たり、青空をゆったり流れる雲をながめるだけでも、心の中に余白ができ、癒すことにつながります。
また、神社や寺院などパワースポットといわれる場所に赴いても良いでしょう。厳粛な空気を感じ、日常使わない感性が刺激され、凝り固まっていた考えや身体がほぐれていくのを感じることができるはずです。
⑪:空を見上げる事
上を向いてため息をつくのは難しいように、人間は上を向いて落ち込むことはできません。
そのため、ビルの間のちょっとした隙間、橋から見える空、そんな周りにありふれた場所で、立ち止まってただ空を見上げてみましょう。
何も考えず、ただぼーっと眺めるだけで、もし何か考えが浮かんでも、少し横に置いておくつもりでひたすら眺めます。
風の音を聞いて、深呼吸し、ゆっくりと疲れが口から出ていくイメージで、丁寧に息を吐いてみましょう。だんだん肩の力が抜けてくるのを感じるはずです。
空はどこまでも広がっています。そして、いつでも見上げることができます。上記した、旅や遠出をすることが難しい方は、このように空を見て、少しだけ日常を横に置いてみて下さい!
きっと心が楽になるはずです!
心が疲れた方に送る気持ちが楽になる5個の考え方!
上記では、心が疲れた方におすすめの具体的な対処法について記載していきましたが、本項では、心が疲れた方に向けて、気持ちが楽になる考え方を紹介します!
ぜひ、日常生活に取り入れて、自身の心を軽くしてあげて下さい!
①:自分を甘やかしてみる
何もかもを手放しで、思う存分自分を甘やかしてみてください。人の目を気にせず、目を閉じて大きく深呼吸して、いまあなたが一番したいなと思うこと見つけてみましょう!
上記の原因でも記載したように、心が疲れた方は、たくさんのことを我慢し、頑張っているかたが多いです。そのため、疲れてしまった自分をまるごと認めて、周りに気を遣わず、自身の気持ちを最優先に考えてみて下さい。
自分を甘やかすことは悪い事ではありません。なぜなら、常に厳しく自分を律することは中々難しく、長続きしないからです。
ちゃんと自分にご褒美を与えることができれば、心の余裕も生まれ、また頑張るための原動力にもなります!
②:小さな幸せをみつける
小さな幸せを見つける癖をつけてみましょう。
例えば、いつもは買わない美味しいお茶を買って、いつもより少しだけ時間を取ってお茶を作る。また、いつもは買わない良い香りの入浴剤を買って少しゆっくりと入浴をするなどです。
このような些細な事でも「温かいなあ」、「ホッとするなあ」と思うように思考を変化させてみて下さい。
身近に小さな幸せを感じることができるようになれば、嫌な事があったり、忙しくて疲れきってしまったときも、気持ちをポジティブに変化させることが容易になり、楽に感じることが増えます!
③:自分をたくさん褒めてあげる
自分を甘やかすのと同様に、気持ちが楽になる考え方です。
「心が疲れた」と思えるほど頑張り続けた自分をたくさん褒めてあげましょう。一番は、声に出して「よく頑張ったね、私」と言ってあげてみて下さい。
上手くできなければ、自分自身で自分を抱きしめてあげてもいいですし、ふわふわした物に抱きついてみても良いでしょう。温かい言葉で自分を包み込んであげたら、温かいものを口にして身体の中から温めてあげて下さい。
たくさん褒め、自己肯定感を上げれば、きっと心が穏やかになり、温かな気持ちが溢れてくるはずです。
④:頭の中を無にして自分の心を認識する
頭の中を無にする時間を、意識的に作ってみて下さい。
何も考えないというのは、難しいと感じる方も多いかも知れません。しかし、こころが疲れている方ほど、頭を空っぽにして、自分の置かれている立場から一度離れて、すべてのことを忘れる努力をしてみましょう。
無の時間を過ごすことで、頭の中に余裕ができ、自分の心が何を考えているかを認識することができるようになります。
それにより、思い悩んでいたことや、辛かったことに対して、整理整頓する時間を確保でき、気持ちを前向きにしやすくなります!
⑤:疲れているのは自分一人ではない
心が疲れると、「こんなに苦しい気分を感じているのは自分しかいない」と孤独感が高まってきます。
しかし、その考えは大きな間違いです。あなた以外にもたくさんの人が心の疲れを感じており、生き辛さに苦しんでいます。
そのように、「自分一人ではない」と心に言い聞かせると、辛かった気持ちに変化が起こり、孤独感が薄れ、気持ちもポジティブなものに変化していきます。
心が疲れた方に注意してもらいたいこと!
以下では、心が疲れたと感じる方に注意してもらいたいことを記載していきます。どれも重要なことなので、ぜひ一読して頂ければ幸いです。
①:こころの疲れは、身体が発するサイン
心が疲れたと感じるということは、それはあなたの身体が黄色信号を出しているということです。
特に何もなく、日々が充実しているのであれば、心の疲れなど感じることはありません。環境であったり、人間関係であったり、何かしらの問題があるからこそ、あなたの心が悲鳴を上げ、それが疲れとして認識されるのです。
その前提を忘れずに、自身の心の声をないがしろにせず、敏感に察知できるように注意しましょう。
②:身体の健康は心の健康に直結する
からだの疲れは、心の疲れに直結します。
そのため、睡眠不足や、労働過多など、身体を酷使しすぎている方は、まずは、その生活習慣から改善していきましょう。
きちんとした睡眠が無ければ、いくら上記で説明した方法を試そうと、効果は望めません。また、身体が疲れ切っている時も同様で、しっかりと肉体を休める必要があります。
身体と精神は密接に繋がっているため、いくら心の疲労を取ったとしても、肉体自体が疲れていては、結局は無意味なものになってしまいます。
③:こころの疲れが取れない場合は専門医に相談する
心が疲れた状態が続いており、中々それが回復しない方は、必ず一度専門医を受診することをおすすめします。
診察を受けることに抵抗がある方もいるかも知れませんが、早めに受診した方が、症状も長引かず、心の元気も回復しやすいです。逆に、自分一人で改善しようと無理をすればするほど、心の疲れは溜まってしまい、良い結果を招きません。
信頼できる専門医を見つけることができれば、あなたのメンタルをしっかりとサポートしてくれるはずです!
まとめ
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
心が疲れた方に向けて、様々な対処法や考え方を記載していきました。疲れ切ったあなたの心が、本エントリーを読んだことで、ほんの少しだけでも豊かなものに変化すれば、これ以上嬉しいことはありません。
本エントリーについては、随時追記予定です。またもしあなたが実践しているおすすめの方法がありましたら、コメント欄に記載頂けますと幸いです。
内容を見て、追記致します。
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