コトビト(@cotobito11)です。
今回は死んだ方がいいという強い負の感情を抱えている方に向けて、その原因や、具体的な対処法について詳細に説明していきます。
辛く、死んだ方がいいという希死念慮が強まっている方は、ぜひ本エントリーを参考にして頂き、それが少しでも軽減すれば幸いです!
以下、目次となります。
目次
死んだ方がいいと考えてしまう理由は?
死んだ方がいいと考えてしまう理由は、人により様々です。
どうしようもない深い後悔に苛まれたときや、人生に絶望してしまったときなど、多くの原因が挙げられますが、本項では、それらを一つずつ説明していきます。
①:希死念慮が強まっているから
死んだほうがいいという感情が湧き出ることは、「希死念慮」と呼ばれ、うつ病などの気分障害の方に多く発症する症状です。
感じ方は人により大小がありますが、死にたい思いが強い場合は「自殺念慮」とも呼ばれます。
つまり、「死んだ方がいい」という感情が高まっているということは、「希死念慮」が強まっている状態であり、それは甘えやわがままではなく、あなたの心が出している警告のサインだと言えます。
②:大きな絶望を感じてしまったから
親しい人の死や、大きな借金、仕事での致命的な失敗、人間関係の崩壊など、後戻りが出来ない、絶望的な状況に追い込まれると、人は死んだ方がいいと感じてしまいます。
特に、心が弱っている方や、連続して不幸な出来事が起こってしまった方は、その負荷に精神が耐えることができず、希死念慮が強まりやすいです。
③:ただ何となく死んだ方がいいと感じる
特に大きな理由はない場合でも、やる気が起きず、不意に「死んだ方がいい」と感じる方は往々にしています。
希死念慮そのものは薄いのですが、それが常に自身の近くにあるような状態であるため、些細な物事にも敏感に反応し気分が落ち込んでしまいます。
この状態が長く継続すると、だんだんと死にたい感情が高まり、突発的な行動を起こしてしまう場合もあるため、注意が必要です。
④:他者から常に否定され続けたから
人は誰しも、誰かに認められたいという承認欲求を持っています。しかし、常に否定され続け、ネガティブな言葉を受け続けてしまうと、自分は生きていても意味がなく、死んだ方がいい人間であると錯覚してしまいます。
その場合、自身を肯定する気力も萎えてしまい、また他者に対して反論する力も生み出せなくなります。
このような原因は、いじめやDVを受けた方に多く見られ、人格を否定され、自身が無価値であると刷り込まれることに起因します。
死んだ方がいいと思う方に送る対処法!
死んだ方がいいと感じている方は、心が非常に不安定であり、常にぐらぐらと揺れている状態です。そのような方に向けて、ぜひ取り入れてもらいたい対処法を以下に記載していきます。
①:ゆっくりと休息をとり心を休ませる
死んだほうがいいと思ってしまう方は、自分が思う以上に心や体が疲弊しています。そんな時は、まず、休息を取るように心がけましょう。
この場合の「休息」とは、していたことを全て止めて、気の済むまで睡眠をとり、自分が好きなことを思う存分することを指します。
いま、「そんなことできない。」「もっと頑張らなければいけない。」と思った方ほど、ぜひきちんと休息をとり自分自身をいたわってあげましょう。
少し休めば、心も上向きになり、ネガティブな感情が薄くなっていることに気づくはずです!
②:生活習慣を整え規則正しい生活をする
上記したように、十分休息を取っても、まだ漠然と、死んだほうがいいと感じている方は、生活習慣を整える事にチャレンジしてみましょう。
朝起きて、太陽の光を浴び、夜にはぐっすりと眠り、毎日同じ時間に食事を食べるように、習慣化してみてください。また、散歩などの軽い運動を取り入れてみてもよいでしょう。
繰り返し継続することで、だんだんと自律神経が整えられて、体や心が回復し、死んだほうがいいと思う感情が薄れてくるはずです。
③:自分の心の中の感情をノートに書きなぐる
死んだ方がいいと思う気分が晴れない方は、ノートとペンを用意して、あとは心のままに、自身の感情を書き出してみましょう。
他人に見せるものではないので、どんな悪口を書いても、どんな汚い字でも構いません。気の済むまで、ひたすら書きなぐってみてください。
これら書き出した項目は、あなたの心の中に溜まった鬱屈やストレスです。それらの負の感情は、本来こまめに吐き出してあげないといけないものですが、発散できず、溜まってしまうと、心も体も非常に苦しい状態になります。
それを解消するため、心の中に溜まっている毒を、全て文字にして出し切りましょう。全部書き終わった後は、きっと少しだけ心がスッキリしているはずですよ!
④:死んだ方いいと思った出来事を振り返る
「死んだ方がいい」という思いに至るまでの過程を思い返してみましょう。
まずは、直近で死んだ方がいいと思った出来事を、映画のワンシーンを見ているかのように思い出します。
その時「死んだ方がいい」と思ったこと以外で、何か心の底からこみ上げてくる感情はありませんか。その感情はあなたにとってすごく嫌だと感じ、認めたくない感情かもしれません。
しかし、「過去の私はこんな風に思っていたんだ」と、その時抑えてしまった感情を、しっかりと振り返ってみましょう。
次に、今の自分から、過去の自分に「本当はこういうことを思っているんだよ」と労いの言葉をかけてあげてください。うまくいかないときは、友達に話しかけるようにしてみると良いです。
この作業を、最近の出来事から一番覚えている限り過去の「死んだ方がいい」と思った出来事までさかのぼって繰り返します。
そうすると、「死んだ方がいい」と思った一番最初の出来事へたどり着きます。その最初の出来事で、当時の自分は何をしたかったのか、どんなことを言いたかったのかを、よく感じ取って言葉にしてみてください。
「死んだ方がいい」と思った裏には、本当の自分が隠れています。この作業を通してその自分を見つけることが出来れば、きっと気持ちは楽になるはずです!
⑤:一度全力で遊んでみる!
頭の中が死んだ方がいいという考えで渦巻いて、身動きが取れないときは、一度すべてを忘れて、思い切り遊んでみるのも方法の一つです!
時間を忘れゲームに没頭してもよいですし、身体を動かすことが好きな方は、スポーツを楽しんでも良いでしょう。
頭の中にあるネガティブな考えを、すべて脇に置き、とにかく好きなことに打ち込むことにより、死んだ方がいいと感じていた心が、少し軽くなるのを実感できるはずです。
もし、あまりに負の感情が強すぎる場合は、そもそも動き出す気力がないため、その際は、他の改善方法を検討してみてください。
⑥:親しい方に自身の悩みを吐き出す
死んだ方がいいという気持ちを抱え、一人で苦しみ続けている方は、ぜひ親しい方に、自分自身が思い悩んでいることをすべて吐き出してみましょう。
他人に弱みを見せるのは恥ずかしい、迷惑をかけたくないという心理が働くかも知れませんが、それでも勇気をもって話してみて下さい。
あなたのことを思っている相手であれば、きっときちんと話を聞いてくれて、優しく受けてめてくれるはずです。また、うまく話せない場合は、ただ傍にいてもらうだけでも良いでしょう。
ただ、一緒にいるだけでも、気が置けない相手であれば、それだけで心の揺らぎが収まり、安定を取り戻すはずです。
⑦:生きることに対しての未練を見つけてみる
どんな些細なことでも構わないので、死ぬ前に何か思い残したことを探してみましょう。
「まだ、朝ご飯食べていないな」、「読みたかった漫画をまだ読んでいないな」、「あの人に言いたいこと伝えていないな」など、法を犯すものでなければ何でも良いです。
どんなに小さなこと、1つでも思い浮かんだならば、あなたは、死んだら確実に後悔します。
それは、未練があるからです。
「未練なんて全くない!」と思っている方ほど、真剣にやり残したことがないか、考えてみてください。
全てをやりつくし、思うことなど何もないということは、実はほとんどありません。必ずやり残した「何か」があり、それが分かっただけで、あなたが生きていく理由になります。
⑧:まわりに良い顔をするのは辞める
人間関係の悩みや疲れが、死んだ方がいいという感情の原因の一端である場合は、周りの顔色を伺い、良い顔をするのを辞めてみましょう!
納得できない事ははっきり伝えれば良いですし、嫌なことは断る勇気を持ってみてください。たとえ、それで嫌われたとしても、むしろ「もう関わらなくて済む」ぐらいに思っておきましょう!
あなたはあなたのやるべき事をすれば良いです。それさえできていれば、周りがどう言おうと、関係はありません。
他人や周りと比較することを辞め、それよりも自分の好きなこと、モノ、人、だけを見るように心がければ、ストレスも減り、ネガティブな感情も薄れていくはずです!
⑨:youtubeなどの動画配信サイトを見る
youtubeなどの動画配信サイトを気晴らし閲覧してみましょう。
現在は多くの方が、多種多様な動画を投稿しています。それらを見ることで、自分が好きなことをやって生きている人がこれだけたくさん居るということを、端的に知ることができ、あなた自身の視野を大きく広げることが可能です。
世界には多くの人がいて、それぞれの思いを抱え、それでも好きなように生きていると分かると、自分の抱えていた悩みが小さいものに感じられ、死んだほうがいいと落ち込んでいた感情も薄れていくはずです。
もちろん、youtubeには、攻撃的な表現をしている方もいるため、気分が落ちている際にそれらを見るのは厳禁なので、その点は注意してください。
⑩:心の疲れをしっかりと癒す
心の疲れがある時は、気持ちが落ち込みやすく、死んだ方がいいという感情も高まりやすくなります。
そのため、まずはそれを改善することを第一に考えてください。
精神的な疲労が取れ、メンタルに余裕が出来れば、自身に対する否定的な気持ちも消失していきます。
心が疲れた方に送る、具体的な改善方法については、以下のエントリーに詳細に記載しているため、合わせて参考にして頂ければ幸いです!
⑪:環境を大きく変えてみる
死んだ方がいいという感情が、環境に起因している場合は、思い切ってそれらを変えてみるのも方法の一つです。
仕事であれば、転職をして職を変えてみてもよいですし、人間関係の場合は、引っ越しをして、全ての人脈を一度リセットしてみてもよいかもしれません。
重要な点は、自分を取り巻き、苦しめている環境から離れることにあり、その方法は各個人の背景により異なります。
もし上述した大胆に行動することに違和感がある方は、たとえばLINEの友達を整理するなど、身近な環境から少しずつ変化させてみてください。
⑫:マインドフルネス(瞑想)を行う
心がざわつき、死んだ方がいいという気持ちが、自身の背後に常にあるときは、それを払しょくするため、マインドフルネス(瞑想)を実施してみましょう。
部屋の明かりを消し、可能であれば、流水や木々や小鳥の音などの自然音が流れるCDをかけ、座禅を組みます。
目を閉じ、鼻から息を吸い、口から細くゆっくりと吐き出してみましょう。慣れるまでは、10分から15分ほど短い時間で行い、徐々に時間を増やしていきます。
しっかりと瞑想することが出来たなら、頭の中を占有していた、否定的な思いが薄れ、空っぽになっていることに気づけるはずです。
死んだ方がいいと思っている方に注意してもらいたいこと!
死んだ方がいいという思いが強まっている方は、ぜひ以下のことに注意してください。どの事項も非常に重要な要素なので、可能な限り一読頂けますと幸いです!
①:短絡的な思考に陥らないようにする
「死んだほうがいい」という思考が強く働いている方は、悲観的になっている場合がほとんどで、同時に短絡的にもなりがちです。
死ぬ理由ばかりに目がいってしまい、「どうすれば状況が改善されるのか」と、現況を脱出するための方法を考える余裕が失われます。
しかし、それは一時的に視野が狭まっているだけで、客観的に見直せば、解決策や代替案はいくらでも思い浮かんでくるはずです。
そのため、希死念慮が強まり、思考がネガティブになってしまっている方は、一度深呼吸をして、短絡的な視点を変えてみることをおすすめします。
②:SNSから離れてみる
SNSをよく見ている方は、一度そこから離れてみましょう。
他人の生活はあなたには何の関係もありませんし、比較して気分が落ち込んでしまうなど、デメリットも多いです。
特にTwitterなど、他者との交流が盛んなSNSは、死んだ方がいいという感情が強まっている時は離れた方が無難です。
どうしても通知が気になってしまう方は、アカウントを休止したり、削除するなどの対応を取りましょう。
③:感情が抑えられない時は必ず専門医に相談する
死んだ方がいいという感情が強すぎて、自分自身では制御できない場合は、必ず専門医を受診するように注意してください。
特に、長く思いが継続しており、まるで強迫観念のように、死んだ方がいいという希死念慮が頭から離れない場合は、受診を強く推奨します。
しっかりと治療を受け、専門医の指示に従えば、症状は改善し、抱えていた意識も少しずつ霧散していくはずです!
④:誰か傍にいてもらう
どうしても、死んだ方がいいという感情が消えず、希死念慮が自殺念慮に変化し始めた方は、必ずだれか傍にいてもらうよう心がけて下さい。
精神的に追い詰められたときに、一人でいると、何か突発的な衝動に駆られたときにそれを止めることが難しくなります。
しかし、誰かが傍にいれば、それはあなたにとって大切なブレーキとなり、衝動的な行動を止め、気持ちを落ち着ける役割を果たしてくれます。
死んだ方がいいと思っている方に送る気持ちが楽になる考え方
死んだ方がいいと思っている方に、ちょっとだけ気持ちが楽になる考え方のコツを以下に記載します。どれか一つでもあなたにフィットした考え方があり、気持ちが楽になれば幸いです!
①:あなたは生きてるだけで特別な存在である
あなたという存在は、46億年前に地球が誕生して、数億年前に生命体が誕生して、その命が一回も絶える事なく、マンモスを追いかけ回した時代も、戦争の時代も、飢饉の時代も乗り越え、命がけで繋いできた生命の繋がりがあって存在しています。
いわば、今あなたは、その全ての命の繋がりの最先端で生きているといえます。たとえ、死にたい気持ちが強まっている方も、その前提を思い出せば、気持ちが楽になり、生きることに対して肯定的に捉えられるようになるはずです!
②:生きていれば必ずいいことがある
あなたの過去を振り返れば、「生きていて良かった」と思える出来事が、何か一つは必ず思い浮かぶはずです。
それは、たとえどんなに辛い境遇の方でも同様であり、人生がすべて辛い出来事で埋め尽くされている方はまずいません。
苦しい中でも笑える時、癒される時、和む時、生きていて良かったと思えた瞬間があったはずで、生きていれば、そのような喜びを再び体感できるチャンスも生まれてきます。
このように、人生は苦しい時ばかりでなく、いいこともあると考えを変えることが出来たら、あなたの今いる場所も、全く違って見えてくるはずです!
③:周りの人もあなたと同様に失敗を抱えて生きている
死んだ方がいいという深い虚無感を抱えている方は、その感情は自分だけしかもっていないと、殻にこもりがちです。
しかし、あなたと同様に周りの人も、同じだけ不得意や失敗を抱えて苦しみながら生きています。
人生は失敗の連続であり、恥の多いものです。それはどんな立派な人間でも同様です。
周りも自分と同じで、様々な過ちを犯し、後悔を抱えながら生きていることに気づくことができれば、孤独で寂しい気持ちも薄まり、死んだ方がいいという考えも消失するはずです。
④:問題は先送りにして明日は明日の風が吹くと考える!
死んだほうがいいと思っている方は、当面の問題は先送りにして、「明日は明日の風が吹く」と考えてみてください!
これは有名な映画「風と共に去りぬ」の中のセリフですが、生きていくための真実であるといえます。
死にたいという気持ちが強まっているほど辛いときは、目の前にある問題のことは、今日一日は忘れて、ぐっすり寝て
明日からまた頑張りましょう!
先送りにすることは、決して逃げではありません。それは生きるためには必要なことであり、他の方もよく行っている考え方です。
真面目な方ほど、目の前の問題に対して愚直に取り組みがちですが、一時的な逃避の考えを上手く導入できれば、きっともう少し生きやすくなるはずです。
死んだ方がいいと思っている方に送るお話
やや、オカルトな話になってしまいますが、こんな逸話を聞いたことがあるでしょうか。
死後の世界に行ったら、天国や地獄、八街という所があるようで、最初から天国に行ける方はほんの一握りだそうです。
そして、ほとんどの方が地獄に行き、その地獄にも種類があり、死に方と同じ場所で何百年と修行してから、人間に生まれ変われる八街という所に昇格できると言われています。
つまり、焼身自殺をしたら炎にずっと焼かれる地獄、首釣り自殺をしたら首をつったままの状態で何百年も過ごす事になるというのです。
もちろん、寓話であるため、現実的な話ではありません。
しかし、その可能性があるというのなら、現世で家族や友達などの身近な方の役に立って、少しでも徳を積んで、八街や天国に近い状態で死にたいと思いませんか?
人のために自分を犠牲にしろという話ではありません。あなた自身、自分自身のために生きてみましょう。
そのように考えるだけで、少し生きることが楽になりませんか?
まとめ
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。
死んだ方がいいと考えている方に向けて、その原因や改善方法、また考え方を変えるコツについて詳しくお話していきました。
人それぞれ背景や悩みの内容が異なるため、どの方法がマッチするかは、その方次第ですが、一つでも本記事から何か気持ちが楽になるきっかけを掴んで頂けたなら、これ以上嬉しいことはありません。
暗くなってしまったあなたの心に、少しでも明かりがつくことを心の底から願っています。
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毎日つらい
先がみえず死にたいですが
奇跡を夢みて過ごそうとおもいました。